中古品を買い始めたら「新品じゃないとダメ」が消えた

手放して心を開く

「新品じゃないとなんか嫌だな」——そう思ってた時期が、オレにも長かった。別に汚いとかじゃない、なんとなく、前の持ち主の気配が残ってる気がして。でも正直に言うと、それって単なる思い込みだったと今は思う。使い始めたら一発でわかる、「あ、これで全然いいじゃん」って。

「新品信仰」はどこから来たのか、ちょっと考えてみた

昭和生まれのオレたちって、子どもの頃から「新しいものを持つ=ちゃんとした大人」みたいな空気があったと思う。バブルの余韻というか、モノを買うことが豊かさの象徴だった時代の刷り込み。中古品を買うのは「お金がない人がすること」みたいな、どこか後ろめたい感覚があった。

でも氷河期世代で就職してみたら現実はきつくて、給料はそんなに上がらない、でも欲しいものはある。そのギャップで「まあいいか、使えるんだから」と最初に手を出したのが、古本だった。内容は同じだし、読めれば問題ない。それが最初のきっかけ。

そこから徐々に広がっていった。「本でいけるなら、他もいけるんじゃないか」。行動してから考える、これがオレのスタイル。失敗したらそのとき考えればいい。

実際に買ってよかったもの——体験談そのまま

いちばん「中古でよかった」と思ったのは、工具類だ。電動ドリルやインパクトドライバーって新品だと1〜2万円するけど、中古ならその半額以下で状態のいいものが普通に出てる。DIYで年に数回しか使わないなら、新品を買う理由が正直ない。

次はアウトドア用品。テントやシュラフ、バーナーあたり。これも新品でそろえるとえらい金額になる。でもメルカリヤフオクで探すと、「1〜2回使用」の美品がわんさか出てくる。アウトドアって「ハマる前に飽きる人」が多いジャンルだから、放出品が豊富なんだよな。オレも焚き火台を2,000円で手に入れて3年使ってる。

あとは意外なところで楽器。アコースティックギターを再開しようと思ったとき、最初から新品を買うのは心理的なハードルが高かった。中古で安いやつから入って、続くようなら本気の一本を買おうと思ってた。結局その中古ギターを今も弾いてる。

中古品を賢く買うためのコツ——失敗から学んだこと

何度か失敗もしてるから、その経験をそのまま書く。

まず写真を細かく見ること。メルカリやヤフオクは出品者が都合よく撮ることが多い。「全体写真はきれいだけど、角が欠けてる」とか「汚れが写り込まないアングル」とかある。気になったらコメントで追加写真を求めていい。出品者の評価も必ずチェックする。

動作確認できるものはする。家電や電子機器はとくに「ジャンク品(動作未確認)」と「動作確認済み」の差が大きい。安さに釣られてジャンクを買うと修理代が上乗せになって結局高くつく。最初のうちは「動作確認済み」だけ買う。

消耗品は新品で買う。これは鉄則。刃物・電池・インクカートリッジ・フィルターみたいな消耗品は中古の意味がない。本体は中古でも、消耗品は惜しまず新品にする。トータルのコスパが上がる。

相場を先に調べる。「安い」と思ったら、まず新品の定価と他の中古の価格を比較する。中古でもぼったくり価格は普通にある。Amazonの中古出品と並べて見るのが手っ取り早い。

まとめ——「まず試してみる」が中古でも通じた

「なんとなく抵抗ある」という感覚は、一度試してみることで9割消える。中古品の話はその典型だった。「なんとなく抵抗ある」のは、やってみてないからだ。一回買ってみれば、たいていの場合「あ、全然いいじゃん」ってなる。

新品にこだわって出費がかさんで欲しいものを我慢するより、中古をうまく使って欲しいものを手に入れる。そっちのほうが生活は豊かになる、と今のオレは思ってる。あたらしい百姓として、使えるものを使い倒す。それがちょうどいい。

「新品じゃないとダメ」という呪いは、最初の一回で解ける。

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