アナログシンセ入門の次へ|Minilogue・JD-Xi・MiniBrute 2を触って分かった3機種の違い

音楽・機材

MicroBruteを買って、最初の1音に感動した。そこまでは多くの人が経験することだ。問題は「その先」だ。

アナログシンセの面白さに気づいてから半年、自分はKORP MinillogueとArturia MiniBrute 2の両方を触った。友人のスタジオでRoland JD-Xiも使った。3機種の違いを体で知ってから、ようやく「次の1台」を選ぶ基準が分かった気がしている。この記事はその話だ。

アナログシンセ3機種比較:Minilogue・JD-Xi・MiniBrute 2

アナログシンセ入門後に感じる「次どこ行けばいい?」問題

MicroBruteはモノフォニック(1音しか出ない)で、価格が2〜3万円台と入門にちょうどいい。しかし使い込むうちに「和音が弾きたい」「もっと複雑な音作りがしたい」という欲が出てくる。これは良い兆候だ。シンセが楽器として体に入った証拠でもある。

ただ、ここで選択肢が一気に増える。2万円台のガジェットから、20万円超えのセミモジュラーまで。どの方向に進むかは、「何をやりたいか」によって全然違う。

3台を比べて分かった、それぞれの「向いている人」

KORG Minilogue|「まず和音が弾きたい」なら迷わずこれ

4ボイスポリフォニック、37鍵、実売4〜5万円台。アナログシンセで初めて複数音を鳴らした時の感動は今でも覚えている。音は太く、暖かい。操作系がシンプルなので、モノシンセからの移行もスムーズだ。

オシロスコープが画面に表示されて、波形の変化が目で見えるのも教育的だ。「フィルターを絞ると音がこう変わる」が視覚で確認できる。MicroBruteを半年使った後にMinilogueを触ったら、3ヶ月でパッドとコードバッキングが作れるようになった。

Roland JD-Xi|「作曲・打ち込みもやりたい」ならここ

アナログシンセとデジタル音源のハイブリッド、37ミニ鍵、ドラムマシン内蔵。実売3〜4万円台でこの機能量は異常だ。DTMとの連携も視野に入る。

ただし音作りの深さは上記2機種には及ばない。「シンセそのものを深掘りしたい」というより「曲作りのツールとしてシンセも使いたい」という人向け。打ち込み主体でライブ感も欲しいという人にはベストかもしれない。

Arturia MiniBrute 2|「ガチでモジュラーに行きたい」なら

セミモジュラー、ステップシーケンサー内蔵、CV/Gate搭載。MicroBruteの上位互換ではなく「別の哲学の楽器」と思った方がいい。パッチケーブル1本で音の挙動が全く変わる面白さは唯一無二だ。

ただし学習コストが高い。モジュラーシンセに興味があって「将来的にEurorackに行くかも」という人の踏み台としては最高だが、和音を弾いたり気軽に演奏するには不向きだ。

比較まとめ|3機種の数字で見る違い

KORG Minilogue:4ボイス・ポリフォニック・37鍵・実売約45,000円・オシロスコープ搭載

Roland JD-Xi:アナログ+デジタルハイブリッド・37ミニ鍵・ドラムマシン内蔵・実売約35,000円

Arturia MiniBrute 2:モノフォニック・セミモジュラー・CV/Gate搭載・ステップシーケンサー内蔵・実売約65,000円

自分はどれを選んだか

結論から言うと、Minilogueを選んだ。理由は単純で「MicroBruteで身につけたシンセの操作感をそのまま拡張できた」からだ。波形、フィルター、エンベロープの考え方が共通しているので、MicroBruteで培ったカンがそのまま使えた。

JD-Xiはその後に弾かせてもらったが、「これは別の楽器だな」という印象。MiniBrute 2はモジュラー沼の入り口として魅力的だが、今の自分の優先度とは違った。

アナログシンセ入門から次の1台へ進む時、「まず弾けるようになりたい」ならMinilogue、「曲全体を完結させたい」ならJD-Xi、「音作りの哲学を変えたい」ならMiniBrute 2、が自分なりの指針だ。

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