新NISA 1800万円シミュレーション|積立期間と必要な金額を一覧で整理

新NISA 1800万円シミュレーション|積立期間と必要な金額を一覧で整理 お金を動かす

「新NISAで1800万円を埋めたい。でも、月いくら積めばいいの?」

新NISAの非課税枠は生涯1800万円。この数字だけ見ると途方もない金額に感じるが、シミュレーションしてみると意外と現実的な話になる。

この記事では、月々の積立金額ごとに「何年で1800万円になるか」を計算し、実際の投資戦略の考え方まで整理する。

新NISAの基本:1800万円はどこから来る数字か

新NISAの非課税保有限度額は合計1800万円。内訳はこうだ。

  • つみたて投資枠:年120万円まで(生涯600万円)
  • 成長投資枠:年240万円まで(生涯1200万円)
  • 年間合計:最大360万円(月30万円)

つまり毎月30万円フル投資すれば最短5年で埋まる。現実的には5〜30年かけて積み上げていく人が多い。

月いくら積めば何年で1800万円になるか【シミュレーション一覧】

年率5%のリターンを想定した場合のシミュレーションだ(S&P500やオルカンの長期平均に近い数字)。

月の積立額年間投資額元本1800万円到達運用益込み1800万円到達
月3万円36万円50年約31年
月5万円60万円30年約21年
月10万円120万円15年約12年
月15万円180万円10年約8年
月20万円240万円7.5年約6.5年
月30万円360万円5年(上限)5年強

「元本1800万円到達」は運用益を考慮しない純粋な積立期間。「運用益込み1800万円到達」は5%複利で運用した場合に資産総額が1800万円を超えるまでの期間だ。

月5万円なら約21年でポートフォリオ全体が1800万円を超える。30代で始めれば50代前半には達成できる計算になる。

年率5%は楽観的すぎる?保守的な試算も確認する

「5%なんて本当に取れるのか」という疑問は正当だ。より保守的な3%でも試算してみる。

月の積立額年率3%で1800万円達成年率5%で1800万円達成
月5万円約26年約21年
月10万円約14年約12年
月15万円約10年約8年

3%と5%の差は5〜6年程度。どちらの前提でも、「長期で積み立てれば1800万円は現実的」という結論は変わらない。

満額を目指す必要はあるか?1800万円にこだわる理由と落とし穴

1800万円の満額投資にこだわりすぎると、生活費を削りすぎて本末転倒になる。

大切なのは「枠を埋めること」ではなく「非課税で運用し続けること」だ。月5万円でも30年続ければ元本1800万円+運用益という形で非課税枠を有効活用できる。

また、使いたいときに引き出せる点も新NISAの強みだ。生活防衛資金を別に確保した上で、余剰資金を積み立てるのが基本スタンスになる。

長期積立投資のイメージ

積立を始める前に確認すべきこと

  • 生活費6ヶ月分の現金をまず確保する
  • 積立額は手取りの10〜20%以内に収める
  • 投資信託はインデックスファンド(S&P500 or オルカン)から始めるのがシンプル
  • 毎月の積立額は生活に支障のない範囲で設定し、無理に増やさない

シミュレーションはあくまで参考値。市場環境によって実際の結果は変わる。それでも「続けること」が最大の武器になる。

参考:投資の考え方を整理するための一冊

長期積立の考え方をより深く理解したいなら、基本書を一冊手元に置いておくと判断軸が安定する。

インデックス投資の基本から新NISA対応まで網羅されており、「何を買えばいいか」「どのくらい積めばいいか」の判断に役立つ。


次に読む3本

ここからは完全に余談になるんだけど、新NISAの1800万円という枠を前に「達成するかどうか」だけで頭がいっぱいになっていると、投資本来の豊かさを見落としてしまう気がする。月3万円でも月20万円でも、共通しているのは「未来の自分に、今の自分がお金を送り続けている」という事実で、この行為そのものに価値がある。毎月の積立が自動化されていく過程で、自分がどんな未来にお金を届けたいのか——住まい、家族、学び、旅——が少しずつクリアになる。1800万円は到達点ではなく、自分の価値観を炙り出すリトマス紙みたいなものだ。

世の中では「1800万円を満額埋めないと損」「若いうちに全力投資すべき」といった煽り気味の言説が目立つけれど、実際は生活の手触りを失うほど積み立てに振り切ると、続ける前に心が折れる。解決策として提案したいのは、年初に「今年の積立は生活の何%にするか」をパートナーや自分自身と対話して決める時間を持つことだ。数字の正解ではなく、自分たちにとっての納得解を見つける。シミュレーション表はあくまで地図で、歩くルートは自分で選んでいい。続けられる設計こそが、最大のリターンを生む。

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