DTMを始めようとしたとき、最初につまずくのがオーディオインターフェース選びだ。そのなかでもよく比較されるのが、Focusrite Scarlett Soloと2i2の2択。価格差は数千円程度なのに、なぜ迷うかといえば「どこが違うのか」がわかりにくいからだ。
この記事では、Scarlett Solo(第4世代)と2i2(第4世代)の違いを具体的に整理して、DTM初心者がどちらを選ぶべきかの判断基準を示す。
Scarlett Solo と 2i2 スペックの違いをひとことで言うと
SoloとScarlett 2i2の最大の違いは、入力チャンネル数だ。
- Scarlett Solo:マイク入力1系統+楽器(ギター/ベース)入力1系統
- Scarlett 2i2:マイク入力2系統+楽器入力2系統
Soloは「1本のマイクか、1本のギターか」の選択。2i2は「マイクとギターを同時に録れる」。この1点がすべてだ。
| 項目 | Scarlett Solo | Scarlett 2i2 |
|---|---|---|
| 入力数 | 2(Mic×1 + 楽器×1) | 4(Mic×2 + 楽器×2) |
| 出力数 | 2(ライン出力) | 2(ライン出力) |
| 同時録音 | 2ch | 4ch(同時2本マイク可) |
| Air機能 | あり | あり |
| クリッピングLED | あり(Halo) | あり(Halo) |
| 価格帯(目安) | 約13,000〜14,000円 | 約16,000〜18,000円 |
DTM初心者がSoloを選んでいい条件
以下の条件に当てはまるなら、Soloで十分だ。
- 歌を1本録る、またはギターを1本録るだけ
- 宅録でアコースティックギターと同時歌録りはしない
- 将来的に「2本同時録り」をする予定がない
- コストを抑えたい(差額を機材や音源の充実に使いたい)
ソロのボーカル録音や、DTMの打ち込みメインで外部入力は1本だけという使い方なら、Soloで詰まる場面はほとんどない。
2i2を選んだほうがいい条件
以下のひとつでも当てはまるなら、2i2にしておくべきだ。
- アコースティックギターを弾きながら歌を同時録りしたい
- 2人で録音する(デュオやポッドキャスト)
- 楽器とボーカルを一発テイクでまとめて録りたい
- 将来的に対話型コンテンツや配信も考えている
価格差は3,000〜4,000円程度なので、少しでも「2本同時に使いたい」場面が思い浮かぶなら、最初から2i2を選んでおくほうが後悔しない。
音質の差はあるか
第4世代同士で音質面の差はほぼない。両機種ともに「AIR」モードが搭載されており、高域の抜けを補正して明るいサウンドにできる。マイクプリのゲイン幅も十分で、ダイナミックマイクもコンデンサーマイクも問題なく使える。
「音がいいから2i2にする」という理由は、少なくとも第4世代では根拠が薄い。選ぶ基準はあくまで入力数と用途だ。
Focusrite Scarlett Solo 第4世代
Focusrite Scarlett 2i2 第4世代
どちらを選ぶか 判断フローまとめ
迷ったときはこの順で確認する。
- 同時に複数本録りたいか? → はい → 2i2一択
- ギターだけ、またはボーカルだけ? → はい → Solo十分
- 将来、対談や2パート録りを考えている? → はい → 2i2で安心
- とにかく安く始めたい? → はい → Solo
最終的には「Solo+差額でマイクを良くする」か「2i2で柔軟性を持つ」かの選択だ。どちらも第4世代になって大幅に品質が上がっており、後悔する買い物にはならない。
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ここからは完全に余談になるんだけど、オーディオインターフェースって、DTM機材の中で一番「影の立役者」な存在だと思う。派手さはないし、楽器みたいに弾ける喜びもない。でも音声をデジタルに変換するこの小さなボックスが、制作全体の品質の下限を決めている。
Scarlett SoloやScarlett 2i2を使い始めると、「録音された自分の声や楽器の音がきれいに聴こえる」という体験がある。それまでPCの内蔵マイクや安いUSBマイクで録った音と比べると、明らかに違う。その差を一度知ると、戻れなくなる。制作の喜びは、道具の質が上がるほど深まることがある。
世の中的な問題として、DTMを始める人の多くが「DAWのソフト代にお金をかけすぎて、インターフェースやモニター環境に手が回らない」という状況になりやすい。音声の入出力の質は、どんなにソフトが良くても補いきれない。最初の1台で正しい選択をしておくと、後から環境を作り直す手間とコストが省ける。Scarlett 2i2は「最初の1台として過不足ない」という評価が長年続いているのには、理由がある。





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